6種複合免疫療法

がん免疫療法は、がん治療の第四の選択肢として注目されています。がん免疫療法の特徴は、私たちの体の中にもとからある免疫の力を使う点にあります。免疫の状態をより良くし、がんと闘いやすい状態を作ることによって、がんの発生・増殖を防ぎ、既にあるがんについては縮小・消失を狙います。従来の三大療法「外科手術」「化学療法(抗がん剤)」「放射線治療」と比較して副作用や身体への負担が少ないことがメリットです。

がん幹細胞・がん細胞を標的とした新しい樹状細胞獲得免疫ワクチン療法

6種複合免疫療法では、がんの免疫療法の1つで血液中に含まれる6種類(樹状細胞、NK細胞、NKT細胞、キラーT細胞、ヘルパーT細胞、ガンマデルタT細胞)の免疫細胞を取り出し、1,000~2,000万個の細胞を20~50億個にまで増殖させ、より効果的にがんを攻撃できるように活性化し、身体に戻すことで、がんと闘う力を高める治療法です。
そこに、がんの共通抗原であるWTIペプチドと、個々のがん種に特化したがん幹細胞特異抗原ペプチドを加えて、特許技術を使ったオーダーメイドの培養を行います。ペプチドにより標的のがん情報を記憶した免疫細胞が、がん細胞とがん幹細胞の両方を標的とし攻撃し、ほぼすべてのがんの治療および予防、手術後のがん転移、再発の予防にも適応があります。
治療は採血と点滴だけで非常に簡単で、ご自身の細胞を使う治療法なので副作用もほとんどなく、お身体への負担が少ない治療法です。

がん幹細胞とは
がんを作り出すと考えられている細胞をがん幹細胞(Cancer Stem Cell:CSC)と呼んでいます。がん幹細胞は、1997年にカナダの研究チームによって初めて急性骨髄性白血病患者の血液から発見され「乳がん・脳腫瘍・前立腺がん・食道がん・大腸がん・膵臓がん・肝臓がん・頭頚部扁平上皮がん」にもがん幹細胞が、存在することが報告されています。
最近の考え方としてすでにがん化した細胞を傷害し、縮小しても、がんを作り出す「幹細胞」が残っていれば、再びそこから がん細胞が生み出され転移、再発をくり返すことが分かってきました。
がん幹細胞は、抗がん剤や放射線に対して抵抗性があり退治することが困難であると言われています。がん幹細胞は、がん組織中に数%というごく微量しか存在しませんが、自己複製能力を持ち、自分と同じ細胞を維持しながら分化、増殖して周囲の多くのがん細胞を生み出す元になっているのです。
がん幹細胞の由来
私たちの体細胞は、元々それぞれの臓器を構成する幹細胞から作られています。 肝臓なら、将来肝臓になるべく細胞(肝幹細胞)が分化、増殖した結果、肝臓という臓器が形成されます。
正常な細胞や幹細胞にはAPCという遺伝子が存在します。
正常な細胞のAPC遺伝子に異常が生じても、正常細胞はがん化しないことが分かっています。
一方、正常な幹細胞のAPC遺伝子に異常が生じると、正常幹細胞はがん化します。
この最初のステップが、がん幹細胞の起源と考えられます。
がん幹細胞治療法の開発
がん幹細胞を障害する治療法を開発することが、がんの再発、転移の克服につながると考えて、長年「がん幹細胞」というがんの供給源となる細胞を標的とする新しい免疫治療法の研究開発がされてきました。
キラーT細胞(細胞障害性Tリンパ球:CTL)、NKT細胞、γδT細胞、NK細胞が、がん幹細胞を認識して攻撃するためには、まず樹状細胞(Dendritic cell: DC)にがん幹細胞に発現しているがん抗原分子を認識させるということに注目し、以下の三つの条件が必須と考えられました。
がん幹細胞の特異的抗原の存在。
がん幹細胞の共通抗原の存在。
がん幹細胞でない通常のがん細胞抗原の存在。
特に、がん幹細胞を攻撃するにはがん幹細胞に(1)か(2)の条件が存在し、樹状細胞がこれを認識して「CTL・NKT細胞・γδT細胞・NK細胞」にその情報を伝達する必要があります。
そこで、がん幹細胞特異抗原・共通抗原を樹状細胞に認識させてがん幹細胞・がん細胞を攻撃する治療法を開発されました (CSC)。

6種複合免疫療法の特徴

6つの免疫細胞が一丸となって「チームプレイ」で働き、がん細胞を多方面から特異的に攻撃

6種複合免疫療法では、樹状細胞にがん抗原を認識させ、その情報を他の5つの免疫細胞に伝達・記憶させます。それぞれの免疫細胞が強力な相互作用を誘導し、一丸となってチームプレイで働き、がん細胞を多方面から特異的に攻撃する治療法です。

約300倍に増やした免疫細胞でがんを攻撃

6種複合免疫療法では採血後、血液の中から免疫細胞を取り出し、がんを攻撃できるように活性化・増殖させることに成功しました。
実際に免疫細胞数の測定を行ったところ、20日間の培養で約300倍に増えたことが確認されています。活性化・増殖した免疫細胞を点滴として投与し、再度身体の中に戻します。

厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行います

細胞培養を行う施設はCPC(Cell Processing Center)と呼ばれ、厚生労働省から許可を受けています。細胞培養を行う上での極めて高度な安全管理体制を確立しており、全国の医療機関から細胞培養の委託を受ける体制を整えている施設です。
同仁培養センター:FA7200001

6種複合免疫療法の細胞培養技術は、日本と韓国で特許を取得しています。
日本:2012年3月23日取得(特許第4953403号)
韓国:2013年8月16日取得(特許第10-1299299号)

未来を変える!?免疫力で挑むがん治療「今」注目の再生医療

動画で見る6種複合免疫療法
https://youtu.be/GE_qeFB52y0

  • ガンとは
  • ガン×免疫の仕組み
  • 同仁がん免疫研究所の取り組み
  • 6種複合免疫療法による治療の流れ
  • 実際に治療を受けた患者様の声

治療可能ながんの種類

6種複合免疫療法では免疫細胞にがんを攻撃するための情報(ペプチド)を添加することで、一部の血液がんを除くほぼすべてのがん種に対応することができます。
骨肉腫や脳腫瘍、GIST(消化管間質腫瘍)など治療が難しいとされる症状や希少がんに分類されるがん種でも治療実績があります。

6種複合免疫療法の副作用・リスクについて

副作用の頻度は多くなく重篤なものもみられませんが、一過性の発熱、注射部位の発赤・発疹・搔痒感などがみられることがあります。

  • 培養工程で細胞の汚染(細菌の混入など)や、リンパ球の成長不良等により規格を満たさなかった場合、また、患者様の体調や、天災により培養細胞の運搬に支障が生じ、投与予定期間内に投与できなかった場合、あらためて採血・培養をやり直す必要があります。
  • 効果には個人差があり、病勢が強い場合は、全く治療効果が見られないことがあります

6種複合免疫療法の治療の流れ

培養期間が必要ですので、採血してから実際の治療(点滴投与)までに、約3~4週間程度かかります。

6種複合免疫療法の治療のスケジュール

基本的に3~4週間ごとに6回を1クールとして、約4.5か月かけて治療を行います。
※ご病状やご希望により、2週間ごとの集中治療や1~2か月おきの維持治療も実施しておりますのでご相談ください。

6種複合免疫療法の治療の流れ

1 電話による初診予約

まずはお電話でお問い合わせください。
電話番号 03-3237-0072

2 医師による問診・診察

「6種複合免疫療法BASIC」「6種複合免疫療法CSC」の治療内容、治療費用、治療スケジュールについて詳しくご説明します。
現在の病状を伺ったうえで、個々に適した治療方針をご提案いたします。

3 採血(当日から可能)

治療に必要なリンパ球採取のために、約35ccの採血をします。

4 培養・投与

採取した血液を培養施設(株式会社同仁がん免疫研究所)に輸送し、培養をします。
約3~4週間でオーダーメードの免疫治療用バッグができあがり、点滴投与します。
※抗がん剤や放射線治療などで3~4週間での来院ができない場合や、2週間ごとの集中治療をご希望の方は日程の調整が可能ですのでご相談下さい。

5 評価

1クール終了後、画像診断や血液検査結果をふまえて治療効果の評価を行い、継続的な治療方針を検討します。

※診療情報提供書は、必須ではありませんが、直近の検査・画像データ(PET-CT、CT、MRI検査)などがありましたらご持参ください。

6種複合免疫療法のよくあるご質問

患者様によっては一過性の軽度の発熱(37~38℃)といった副作用がみられることがあります。発熱等の症状は2〜3日続くことがあります。

自由診療ですので自費での診療となります。
この療法は提携医療機関で実施されますが、社会保険等の公的な健康保険の対象ではありません。従いまして全て自費での診療となります。

ほとんどのがんに適用でき、他のがん治療とも併用できます。
一部の白血病を除く、ほぼ全てのがんに適用します。難治性のがんや進行したがんにも対応します。手術や抗がん剤・放射線治療が難しい転移・再発したがんでも、6種複合免疫療法でがんが縮小したり、進行が抑えられたり、なかには完全に消失したケースもあります。がんの再発や転移の予防にも効果的です。

放射線治療や抗がん剤治療と併用することも可能です。
がん細胞は免疫細胞の攻撃にブレーキをかけることで自分の身を守っており、ブレーキがかかった免疫細胞(制御性T細胞)が周りに沢山ある状態です。免疫システムは攻撃する免疫細胞とそれを抑制する免疫細胞のバランスを調節しています。そのため、抗がん剤や放射線治療によって、がん細胞の量や抑制性T細胞を減らして環境を整えさせ、活性化した免疫細胞により効果的にがん細胞を攻撃させる治療戦略をとることができます。また、抗がん剤や放射線治療には免疫力低下という副作用があります。6種複合免疫療法に含まれるNKT細胞は、抗がん剤やステロイド、放射線に対しても抵抗力が強いのが特長です。6種複合免疫療法をこれら2つの治療法よりも先、または合間に実施することで、免疫力低下の副作用を軽減することにもつながります。なお、温熱療法やビタミン療法などの代替療法、漢方・鍼治療との併用も問題ありません。

必要ありません。基本的に3週間ごとに6回、通院による治療を行います
治療が決定したら、まずは患者様の免疫細胞を確保するために、採血を行います。3週間後、培養により活性化・増殖した免疫細胞を、患者様の体に点滴で戻します。 基本的には、これを3週間ごとに6回くり返して治療しますので、入院や毎日のように通院する必要はありません。患者様の現在の生活リズムを崩すことなく治療することが可能です。

原則として、通院による治療をお願いしております。
近隣に提携医療機関がある場合がございますので、お気軽にお問い合わせください。また、お近くに提携医療機関がなくても、免疫細胞療法の経験があり、採血と点滴治療を行ってくださる医療機関があれば、必要な手続きをとることで治療が可能な場合がございます。