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有害重金属 キレーション療法
この治療をおすすめする方
- 原因不明の体調不良(疲労感・頭痛・倦怠感など)に悩んでいる方
- 有害重金属への職業的・生活環境的な曝露があると考えられる方
- 不妊やホルモンバランスの乱れの一因として有害重金属による影響が疑われる方
- 慢性的な皮膚トラブルや神経症状(しびれ、集中力低下など)がある方
- 将来の病気のリスクに備えて体内の有害物質を把握し、予防をしたい方
この治療の安全性と副作用
キレーション療法は基本的に安全性の高い治療ですが、使用する薬剤により副作用が異なります。
- Ca-EDTAの副作用
- 比較的副作用が少なく、まれに点滴時の血管痛が見られる程度です。
- DMSA・チオプロニンの副作用
- 腹部症状
- 腹痛や腹部膨満感、下痢などの胃腸症状が10%程度の患者さんに見られます。副作用のほとんどが腹部症状で、症状が強い場合は、内服を中止する必要があります。中止により症状は改善します。
- 皮疹(治療継続困難例も報告されている)
- 頻度は高くないですが、症状が強い場合は投与を中止します。
- その他 アレルギー・肝臓酵素(AST/ALT)の上昇など
この治療の注意点
- 治療前に有害重金属検査(尿負荷試験)を行い、蓄積状況を評価する必要があります。
- 中等度以上の腎機能障害、うっ血性心不全、進行中の肝臓疾患、授乳中や妊娠中の方は治療できません。
- ビタミンB、必須ミネラル(カルシウム・マグネシウム・亜鉛など)も一緒に腎排泄されてしまうので、治療日から少なくとも1週間はサプリメントでの補充が必要です。
使用する薬剤について
- 検査結果をもとに、必要な有害重金属に応じて、最適なキレート剤を医師と相談のうえ選定・使用します。
- Ca‐EDTA(カルシウムEDTA)
- 国内産のブライアン®という承認医薬品を使用しています。(鉛・カドミウム・アルミニウムの解毒に使用)
- DMSA(ジメルカプトコハク酸)
- 海外からの輸入薬剤を使用しています。(水銀・ヒ素などの解毒に使用)
推奨する治療頻度・投与量
有害重金属の種類や蓄積量に応じて、治療の頻度や期間は変わります。
検査結果を踏まえたうえで、医師と相談しながら治療方針を決定していきます。
- 鉛、カドミウム、アルミニウムなどに対しては、Ca-EDTA(カルシウムEDTA)の点滴を行います。
- 点滴時間は1回20-30分です。
- 水銀、ヒ素に対してはDMSA・チオプロニンの内服治療を行います。
- 1ヶ月に6日間DMSAキレート剤を内服します。
- 点滴の場合、週に1回〜2週に1回点滴を行い、10回終了した時点で再評価します。内服の場合、 3〜4ヶ月後に再評価します。
- 症状が改善または消失した場合、あるいは、有害重金属が30%減少した場合が治療終了の目安 になります。
法定記載事項
- Ca-EDTA治療は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない(保険適応外での使用)ため、医療保険制度は使用できません。自費診療となります。
- 中毒症治療薬・解毒薬(鉛解毒薬治療)で承認されている「ブライアン」という製剤を用いて治療します。国内の薬品卸会社を通じて購入します。
- 本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。