有害重金属(毛髪ミネラル)検査
毛髪に含まれる必須ミネラルと有害重金属を分析し、体内の蓄積状況や排泄能力を評価
“毛髪というログ(体内記憶)”から読み解く、ミネラルの視点からの栄養スクリーニング検査
私たちの体内には、カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛などの必須ミネラルと、水銀、鉛、カドミウム、ヒ素といった有害重金属が存在しています。
必須ミネラルが不足すると、身体機能の調整や維持がうまくいかず、逆に有害重金属が蓄積すると、酸化ストレスが増加し、神経系やホルモンバランスに悪影響を及ぼします。これらの有害重金属は、体調不良や慢性疾患の原因になることもあり、自覚症状がない段階から影響を及ぼしていることもあります。
また、ミネラルバランスの乱れは、疲労感、頭痛、倦怠感などの「不定愁訴」の一因となることがあります。
これらのミネラルは毛髪中に濃縮・蓄積される特性があるため、毛髪ミネラル検査は、体内のミネラル状態を簡便かつ効果的に評価できるスクリーニング検査です。
当クリニックでは、毛髪の根元から3~5cmを採取し、過去数ヶ月間の平均的な栄養・ミネラル状態を分析します。検査結果に基づき、必要に応じて栄養療法、生活習慣の見直し、サプリメントの提案などを組み合わせ、体内環境の正常化と最適化を目指します。
特に、慢性疲労、神経系の不調、自己免疫的炎症傾向がある方や、栄養代謝の乱れが疑われる方にとって、有効なアプローチです。検査を通じて、個別の健康課題を明らかにし、改善に向けた具体的なアドバイスをご提供します。
有害重金属とは
有害ミネラル(重金属)とは、水銀、鉛、カドミウム、ヒ素、アルミニウムなど、体内に蓄積すると健康に悪影響を及ぼす金属のことです。これらは、魚介類、飲料水、排気ガス、加工食品、歯科金属、アルミホイル、化粧品など、日常生活の中で知らず知らずのうちに体内に取り込まれています。
とくに日本人はマグロなどの大型魚を多く食べる傾向があるため、水銀の蓄積リスクが高いとされており、妊娠中の胎児発育への影響も懸念されています。
有害重金属は一度体内に入ると細胞内に取り込まれるため排泄されにくく、疲労感、免疫低下、ホルモンバランスの乱れ、集中力の低下、動脈硬化、アルツハイマー病などとの関連も指摘されています。
| 有害ミネラル | 対抗する必須ミネラル | ||
|---|---|---|---|
| 汚染源 | 過剰蓄積による疾病・症状 | 主な排泄栄養素 | |
| 鉛 (Pd) |
喫煙・鉛管による水道水・殺虫剤 | 貧血、不安感、めまい、骨や筋肉の痛み、頭痛、脳発達遅延(胎児、小児) | カルシウム、亜鉛、鉄 |
| 水銀 (Hg) |
魚介類、歯科用アマルガム(歯の詰め物)、乾電池 | うつ病、皮膚炎、眠気、痺れ、情緒不安定 | セレニウム、亜鉛 |
| カドミウム (Cd) |
喫煙、生活肺炎(ゴム、プラスチック製品) | 腎臓障害、骨粗鬆症、貧血、脱毛、食欲不振、疲労、血圧上昇、神経過敏 | 亜鉛 |
| ヒ素 (As) |
防腐剤(木材)、肉類、殺虫剤、穀物類 | 色素沈着、皮膚ガン、疲労、手足の灼熱感、胃腸障害 | セレニウム |
| アルミニウム (Al) |
アルミ器具、乾燥剤、膨らし粉、野菜類 | 腎臓障害、食欲不振、息切れ、筋肉痛、胃腸障害 | マグネシウム |
| ベリリウム (Be) |
肉類の加工食品、半導体、プラスチック金属 | 呼吸器障害、皮膚障害 | セレニウム |
有害ミネラル検査(毛髪)でわかること
- 血液では把握しにくいミネラルの過不足や代謝傾向
- 水銀・鉛・ヒ素など有害重金属の蓄積状況と排泄能力
- 有害重金属排泄状況から見るミトコンドリアの機能評価
- ミネラルバランスから見る神経系や免疫系への影響の可能性
- ビタミンB12・葉酸を細胞内に取り込む働きのあるリチウムのバランス
この検査をおすすめする方
- 慢性疲労、集中力の低下、イライラなど不調が続いている方
- 健康診断では異常がないが、原因不明の不調を抱えている方
- 食事やサプリメントを見直しても改善を実感できない方
- 有害金属の曝露リスク(歯科金属、職場環境など)を確認したい方
- 分子栄養学的アプローチに基づいた体調管理に関心がある方
注意事項
- カラー・ブリーチ・パーマをされている方は、検査まで2週間程度空ける必要があります
- 毛髪の根元から3~5cm程度をカットし、検査に必要な毛髪量を確保する必要があります
- 検査はあくまで栄養・代謝の参考情報であり、疾患の確定診断を行うものではありません