2009/07/21
「眠りは覚えておくべき記憶を選択している」
眠りは記憶にとって良いということは、以前からよく知られていました。しかし研究者によると、眠っている脳は、最も自分にとって有益な情報を選択し、とどめておくことが明らかになったそうです。
18歳から22歳の大学生44人を対象にした実験データによると、学習時間の後、良質の睡眠をとったとき、脳は最も重要な情報を4か月にわたって記憶していることが示されました。
「眠りを記憶を統合する時間だと考えると、眠っている間の脳は、最も大切な記憶をはじき出し、長期にわたって覚えておくべき最適の記憶を選択していることになります」と、ハーバード・メディカルスクールで心理学博士研究員のジェシカ・ペイン氏は「American Academy of Sleep Medicine」という専門誌で研究結果を発表しました。
「眠りの科学的かつ心理的な部分に潜在する記憶の統合は、眠りの直前に、特別な記憶を選別しておけば、より効果的になるかもしれません。また眠りが選ぶ記憶は、感情面で重要なものであったり、将来に関するものであることが多いようです」とペイン氏は話しました。
またリューベック大学の研究チームの研究によっても、長期間の記憶は、睡眠中に形成されること、寝ている間に記号化された体験をリプレイしながら脳が固めていることが解明されています。寝ている間に脳は、記憶を強化し、固定するだけでなく、経験したことを早送りしながら、ある一定の順番に並べ替えていることも明らかになってきました。
実験データが少数であるため、さらなる研究が期待されますが、眠りと記憶という神秘の領域が少し見えてくるような研究結果です。
【 SOURCE/REFERENCE:2009年6月11日 HealthDay News, 2007年4月21日 Medical News Today】
